ネタの宝庫!中国の空を飛ぶ日本人男性CAのブログ

ふぁんいんでんじー!中国と日本の空を飛ぶ日本人男性客室乗務員です。。中国・CAあるあるから辛口トピックまで発信中~

ハリボテ飛行機??にみる中国の姿

中国での軍事パレード、ご覧になった方も多いのでは?去る8月1日、中国では建軍節という法定休日だそうだが、それに合わせたパレードらしい。様々な意味合いを込めたものだろうけど。

こういった国家行事や軍事的なイベントがあると、中国の人はそのニュース記事や動画(例えばこのような→微博)をシェアしたり、今回だと「建军节快乐!(建軍節おめでとう!)」とつぶやいたりしている。メリークリスマス!みたいなごくごく一般的な感覚?と思えるほど当たり前のように発信しているのが目に留まる。日本の感覚からすると少し変な感じ。

少し話は違うけれど、同じように誰もかれもが異様な勢いでSNSでシェアしていたなあ、とふと思い出したのが、もうゴールデンウイークのことなのでかなり前だけど、中国国産旅客機C919の初飛行。

連日うるさいくらいメディアで報道され、SNSでも目にして、もううんざり!笑

 

その上、当日は上海浦東空港を発着する飛行機スケジュールが大荒れ、僕も漏れずに被害を受けた一人。

というのも、1時間程度のテスト飛行だったにもかかわらず、万全の体制をキープすることが優先され、滑走路一時的閉鎖、フライト離着陸制限があったからだ。

国产大飞机C919起飞瞬间-央视新闻的秒拍


まあ、なにしろこの初飛行は、海外メディアに対しての初お披露目、いい印象を与えるチャンスなので中国国内では一大イベントでてんやわんやだったことでしょう!計画の全てを滞りなく遂行するために、空港閉鎖は不可欠だったんだとか、、、、

お上がダメと言えば飛べないので、機内に缶詰め状態。何時間遅延したんだっけ、、、おめでたい日なんだろうけど、関係のない者にとって迷惑以外の何物でもない

 

さて、このお披露目イベントを控えてほぼ毎日C919の開発進捗状況など目にしていたわけだけど、大型大型!といつも言うその大げさな表現には驚きを隠せなかった。さすがは中国!

今の時代200・300人乗りの飛行機はゴロゴロあるし、500人程度乗れる巨大な飛行機まであるわけで、、、C919はB737A320と同じ主に短距離路線を担うやや小型の飛行機であるから、「国産大型飛行機初飛行」と大々的に報道されるとこちらがシラけてしまう。中国得意の誇張がまあ激しい。

まあ、プライベートジェットなんかよりは大きいし、厳密な定義上はC919のスペックから大型機にカウントされるのかもしれないけど、、、

 

ちなみに、中国メディアと海外メディアでは、報道に対する温度差が顕著に現れており興味深い。
国内では、中国の航空機産業が大変優れており、欧米勢と互角に戦えるレベルを備えているということを前面に押し出しアピールしている。中国の航空機産業の技術を以ってしてついにこの飛行機が完成し、待ちに待ったこの吉日が云々、、、
その一方、海外メディアは、すでにある程度の受注を得ているものの、ほとんどが中国国内や東南アジアの後進国からの受注であることに触れている。また、エアバスボーイングの二強のシェアを大きく揺るがす存在ではないとまで言い切るメディアもある。

 

何か始めるときは豪華盛大に、中身は後回しでとにかく外見を飾る、時には平気な顔して嘘八百並べるのが好きな国なので仕方ない。少し大げさに言うくらいかわいいものかも?

ただ、よく見せようとしてもこのデジタル時代、外からの情報はいくらでも手に入る。特にミレニアル世代を中心とした海外への関心の強い層は、旧態依然とした中国の体裁主義や情報統制などに辟易している。母国を客観的に批判的に見つめる習慣のある彼らにはどう映っているのか。

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航空産業は国益に直接関わる産業ではあるし、この飛行機の開発・運用により多くの経済効果や雇用を生み出すことができる。そして、華やかにプレゼンするのも大事。でも、地味でもなんでもいいから、豪快さなど考えず実直に安全面を死守することの方が大切なのでは?

C919は、習近平国家主席がかねてより掲げている『中国の夢』という政策のひとつでもあるので、どかーんと派手に打ち上げなきゃいけないんだろうけど、、、

 

でも、この飛行機が、中国のテキトー主義のイメージを払拭し、汚名返上の第一歩になりますように!

そしてハリボテ見せかけだけではない、安全設計でありますように、、、